Kimi K3:2.8兆パラメータのオープンモデル公開

原題: Kimi K3: Open Frontier Intelligence

なぜ重要か

2.8兆パラメータのオープンモデル公開は、商用専有モデルへの依存度を下げる可能性があり、オープンソースAI開発の競争環境を大きく塗り替える節目となり得る。

Moonshot AIは2025年、2.8兆パラメータの大規模言語モデル「Kimi K3」を発表した。世界初のオープン3Tクラスモデルと位置づけられ、100万トークンのコンテキストウィンドウとネイティブビジョン機能を備える。Kimi.com、Kimi Work、Kimi Code、Kimi APIで即日提供が開始された。モデルの全ウェイトは2026年7月27日までに公開予定。

Moonshot AIは、フラッグシップモデル「Kimi K3」を発表した。同モデルは2.8兆パラメータを持ち、世界初のオープン3Tクラスモデルと称されている。過去12か月のうち9か月において、Kimiのモデルがオープンモデルのパラメータ規模の上限を更新してきたという。

アーキテクチャ面では、独自技術「Kimi Delta Attention(KDA)」と「Attention Residuals(AttnRes)」を採用し、シーケンス長とモデル深度をまたぐ情報の流れを改善した。また、Mixture of Experts(MoE)のスパース性を拡張し、896エキスパートのうち16を有効化する「Stable LatentMoE」フレームワークと組み合わせることで、前世代モデルKimi K2比で約2.5倍のスケーリング効率向上を実現したとしている。コンテキストウィンドウは100万トークンに対応し、ネイティブビジョン機能も統合されている。

性能については、長時間にわたるコーディングタスク、大規模リポジトリの操作、ターミナルツールの調整など、最小限の人的監視での動作が可能であるとしている。ソフトウェアエンジニアリングとビジュアル推論を組み合わせたタスク(ゲーム開発・フロントエンド・CADなど)にも対応する。一方で、Claude Fable 5やGPT 5.6 Solといった最強の商用モデルには全体的な性能で及ばないことも明記されている。

リリース時点ではデフォルトで最大思考努力(max thinking effort)モードが適用される。低・高努力モードは今後のアップデートで追加予定。現在、推論パートナーやオープンソースメンテナーと技術的な詳細の調整を進めており、エコシステム全体での安定したロールアウトを目指している。全モデルウェイトの公開は2026年7月27日を予定し、アーキテクチャ・学習・評価の詳細はKimi K3技術レポートとともに開示される予定だ。

出典

kimi.com — 元記事を読む →