Kagi、人間主導の「スモールウェブ」構築へ
原題: Kagi Brings Back Old-School Search, One Human-Made Website at a Time
なぜ重要か
広告依存モデルへのオルタナティブとして有料検索市場が成立するか、業界の収益モデル転換を占う事例として注目される。
有料検索エンジンKagiは、プライバシー重視の検索サービスに加え、人間が作成・執筆したサイトを厳選する「スモールウェブ」プロジェクトを展開している。料金は月5ドル(300回検索)から、無制限プランは月10ドル。無料トライアルでは100回の検索が可能。広告・スポンサーリンクを排除し、高品質な非商業サイトを優先表示することを特徴とする。
有料検索エンジンを運営するKagiが、プライバシーと検索品質を重視したサービスの拡充を進めている。
同社の検索エンジンは月5ドルで300回の検索が可能なプランから始まり、標準レベルのAIアシスタントが含まれる。無制限の検索とより多くのAIアシスタントトークンを利用できるプランは月10ドル。まず試してみたいユーザー向けに、100回の検索が可能な無料トライアルも用意している。
Kagiが有料モデルを採用する理由として同社は、検索には常にコストが伴い、ユーザーはドルで直接支払うか、オンライン行動データを提供するか、あるいは増え続ける広告やスポンサーリンクを取捨選択するかという形でコストを負担していると説明する。Kagiは独自のウェブ・ニュースインデックスを持ち、「関連性が高く、質の高い結果」と非商業サイトを優先して表示するよう設計されている。
検索機能に加え、Kagiは人間が作成・執筆したサイトを厳選する「スモールウェブ(small web)」プロジェクトも展開している。これはAIによる自動生成コンテンツや過度な商業化が進む現代ウェブに対し、趣味人・研究者・技術者らが作った個人サイトやフォーラムが存在した初期インターネットの精神を取り戻そうという試みだ。
実際にKagiで検索すると、あるバンドを例にすれば公式サイト・Wikipediaページ・SNSアカウント・YouTubeチャンネルが広告やスポンサーコンテンツなしで表示される。Kagiはアカウント作成にはメールアドレスとパスワードのみ必要で、画像・動画・ポッドキャスト・地図・ニュースへの絞り込みや、期間・言語によるフィルタリングにも対応している。