インド、アプリ消費額が過去最高を記録
原題: India is starting to pay for apps, not just download them
なぜ重要か
世界最大のダウンロード市場だったインドが収益化でも急成長しており、グローバルアプリ・AI企業にとって重要な新収益市場となりつつある。
Sensor Towerの報告によると、インドのモバイルアプリ市場における2026年第2四半期の消費者支出は3億4500万ドルに達し、前年同期比35%増で過去最高を記録した。生成AI・ストリーミング・生産性アプリが成長を牽引し、ダウンロード数ではなく収益化の面でも主要市場として台頭しつつある。
Sensor Towerが発表した新レポートによると、インドのモバイルアプリ市場は2026年第2四半期に3億4500万ドルの消費者支出を記録し、前年同期比35%増で過去最高となった。同社のアナリストEve Chen氏はTechCrunchに対し、「インドはもはやダウンロード数だけで世界最大の市場なのではなく、アプリ収益化においても最も急成長している市場の一つとして台頭している」と述べた。
この成長の背景には、インド独自のデジタル決済インフラ「Unified Payments Interface(UPI)」やデジタルウォレットの普及がある。これらがアプリ内購入の摩擦を低減し、サブスクリプション型サービスへの受容度を高めたとChen氏は分析する。
収益構造も変化しており、非ゲームカテゴリが2026年上半期のインドのアプリ収益の68%を占め、3年前の58%から上昇した。生成AIセグメントでは、OpenAIのChatGPTとAnthropicのClaudeが合計でインドのAIアプリ収益の約83%を占めた。また、Google Oneが第2四半期に最も収益の高いモバイルアプリとなった。
ダウンロード1件あたりの収益も過去3年半で2倍以上に増加した一方、四半期あたりのダウンロード数は2023年から約63億件で横ばいが続いており、収益化の深化が顕著だ。
グローバルな比較でもインドの成長速度は際立っており、同四半期にメキシコが30%増、トルコが25%増だった一方、米国は3%減少した。ただし、ダウンロード1件あたりの収益は米国が約4.60ドル、日本が6.10ドル、韓国が3.90ドルであるのに対し、インドはまだ大きく下回っており、成熟市場との格差は依然として大きい。