好きなサイトは自分でバックアップせよ
原題: If you love a website, back it up
なぜ重要か
個人レベルのWebアーカイブ普及は、プラットフォーム消滅やドメイン転売によるデジタル文化の喪失リスクを分散させる観点から、長期的な情報保全に直結する。
Webアーカイブ業界で働く著者が、長年愛していた日本のアニメ「おちゃけん」のファンサイト「teapuppies.com」が2024年以降にオンラインギャンブル広告サイトに転落したことを契機に、個人によるWebアーカイブの重要性と具体的な方法を2026年10月29日付のブログ記事で解説した。誰でも無料ツールで実践できると強調している。
「teapuppies.com」は2004年から運営され、2005年以降ほぼ更新されていなかった、おちゃけん(茶葉を耳に持つ犬キャラクターたちのアニメ・玩具シリーズ)の非公式ファンサイトだ。著者がある日アクセスすると、サイトは消滅しオンラインギャンブル広告に置き換えられていた。
著者自身がWebアーカイブの専門家でありながら、このサイトを保存しておかなかったことを悔やみ、同じ過ちを繰り返さないよう読者に呼びかけた。
「Webアーカイブは大きな組織しかできない」と思っている人が多いが、それは誤解だと著者は指摘する。個人でも標準フォーマット「WARC」を使ったアーカイブが十分可能だ。
著者が紹介する主なツールは自社製品だが、その多くは無料で提供されている。最も手軽なのが**ArchiveWeb.page**のChrome拡張機能だ。インストール後、保存したいページを開き、ツールバーのアイコンから「Start Archiving」をクリックするだけ。インタラクティブな要素があればクリックして読み込ませ、必要なページをすべて巡回したら「Stop Archiving」で完了する。
WARCフォーマットで保存されたアーカイブはダウンロードして手元に保管でき、ブログ記事内に埋め込んでリンクをたどることも可能だと著者は実演している。「好きなサイトがあるなら、今すぐバックアップを」と締めくくっている。