GoogleがRSS普及を阻害した経緯

原題: How Google helped destroy adoption of RSS feeds (2023)

なぜ重要か

オープンウェブの基盤であるRSSの衰退は、情報流通の多様性や個人の情報主権に直結する問題として業界での議論が続いている。

Open RSSが2023年8月14日に公開したブログ記事によると、GoogleはChrome、FeedBurner、Google Reader、Google AlertsなどでRSSサポートを段階的に廃止・制限してきた。同社はRSSプロトコルを活用してユーザーを囲い込んだ後に機能を削除するという「抱き込み・拡張・消滅」モデルを繰り返し、RSS全体の利用者離れを招いたと指摘されている。

Open RSSは、GoogleがRSSフィードの普及を妨げてきた具体的な事例を複数挙げた。

第一に、ChromeのベースとなるChromiumの初期バージョンにはRSSボタンがアドレスバーに組み込まれており、訪問中のサイトのフィードへ簡単にアクセスできた。しかしこのボタンは予告なく削除され、理由も説明されなかった。

第二に、GoogleはRSSフィードの収益化サービスを提供するFeedBurnerを2007年に買収した。FeedBurnerは通常のRSSフィードをGoogle管理のプライベートフィードに置き換え、広告やトラッキング機能を組み込むものだった。Googleは2012年10月にFeedBurner APIを廃止してサードパーティ統合を遮断し、2022年7月にはメール購読を含む主要サービスを削除した。これにより多くのユーザーが有効でないRSSフィードURLを抱えたまま放置された。

第三に、2005年にGoogleが開始したWebベースのRSSリーダー「Google Reader」は、2013年に廃止された。Googleは「利用率が低下した」と説明したが、当時のエンジニアは「プロジェクト在籍中、さまざまな担当者が終了させようとしていた」と証言している。代替サービスの案内もなく、多数のユーザーがRSSフィードの利用自体をやめる結果となった。

第四に、Google AlertsからもRSSフィード機能が削除されたことが指摘されている。

Open RSSはこれらの行動をGoogleの「Embrace(取り込み)、Extend(拡張)、Extinguish(消滅)」モデルの典型例と位置づけ、オープンなインターネットの自由と開放性に対する最大の脅威の一つだと主張している。

出典

openrss.org — 元記事を読む →