SamsungがAppleの折りたたみiPhoneに「重量が鍵」と助言
原題: Here’s Samsung’s Advice for Apple and Its Upcoming Folding iPhone
なぜ重要か
折りたたみスマートフォン市場にAppleが参入することで競争が本格化し、軽量化技術が各社の差別化における主要指標となりつつある点で業界的に重要な局面といえる。
Samsungは2026年9月8日、折りたたみiPhoneのデビューを前に、競争を「大歓迎」と表明した。Advanced Mechanical R&DグループのHee-Cheul Moon氏はWIREDの取材に対し、「この市場で最高の顧客価値を提供する鍵はデバイスの重量にある」と述べ、Appleに向けて軽量化の重要性を指摘した。
Samsungの折りたたみスマートフォン事業を率いるHee-Cheul Moon氏(Advanced Mechanical R&Dグループ長)とSeungki Choi氏(スマートフォンR&Dグループ長)は、WIREDのオンライン取材に応じた。
Moon氏はAppleへのアドバイスとして「この市場において最高の顧客価値を提供するための鍵は、デバイスの重量にある。それが容易でないことはご存知の通りだ」と語った。Appleの折りたたみiPhone(通称「iPhone Ultra」)は230〜241グラムになると噂されており、iPhone 17 Pro Maxの233グラムと同等以上の重さとなる見通しで、SamsungのGalaxy Z Fold8(201グラム)より重い。
Samsungは初代Galaxy Z Foldの発売から7年で、折りたたみフラッグシップの重量を75グラム削減することに成功した。今年発売したFold8はパスポートサイズの小型形状を採用し、単眼型ハイエンドモデルのGalaxy S26 Ultra(214グラム)を下回る201グラムを実現している。
軽量化に向けてSamsungは約270の部品と180以上の補助部品を徹底的に見直した。プリント基板の不要な回路を除去してレイアウトを最適化し、補助部品を15点削減。内部ディスプレイのサポートプレートは厚さ約0.2ミリメートルまで薄肉化した。耐久性維持のために開発した「Flex Titanium」スクリーンは、人間の髪の毛の約3分の1の幅のチタン合金フィルムを採用し、折り目の悪化を防ぐ構造になっている。
また、Fold8はリアカメラをトリプルカメラからメインカメラと超広角の2眼に変更し、望遠カメラを廃止した。SamsungおよびYouGov(2024年)の調査データによると、デバイスのかさばりは折りたたみスマートフォンに興味を示さない消費者の主要な懸念事項であったという。こうした軽量化への取り組みが奏功し、最新折りたたみモデルの予約数は前年比でグローバル30%増加、うちFold8が約半数を占めた。