Gribouille 0.3.0: Typstの実装グラフィックス
原題: Gribouille 0.3.0: A Grammar of Graphics for Typst
なぜ重要か
科学論文やレポート作成向けのTypst環境でのデータ可視化機能が強化され、より細かいグラフ制御が可能になることで、ユーザー体験が向上し、採用拡大が期待される。
データビジュアライゼーションライブラリGribouille 0.3.0がリリースされた。ガイド制御の強化により、軸のティックと凡例を個別に非表示にできるようになった。compose()関数がテーマパラメータを獲得し、geom-area()がデフォルトでスタック表示されるほか、複数の凡例・注釈機能が改善された。
Typst用のグラフィックスライブラリGribouille 0.3.0がリリースされた。本リリースは前バージョン0.2よりもスコープが限定的だが、複数の要望された機能を提供している。
主な機能追加はガイド制御である。従来はテーマに直接アクセスして軸のティックマークと凡例を非表示にする必要があったが、新たにguides(x: none)またはguides(y: none)で直接制御可能になった。この場合、軸線、グリッド、軸タイトルは表示されたままとなり、タイトルも非表示にしたい場合はlabs(x: none)を併用する。
radial座標系ではguides(theta: none)で角軸全体を非表示にでき、guides(r: none)で放射方向のティックラベルを非表示にできる。
compose()関数が新たにthemeパラメータを獲得し、合成全体のテーマを指定でき、テーマを持たないパネルに伝播する。
geom-area()がデフォルトでstat: "align"とposition: "stack"で動作するようになり、x値が異なるグループは自動的に再サンプリングされる。
annotate()関数はclipパラメータ(デフォルトtrue)を獲得し、clip: falseでマークをパネル外に溢れさせることが可能になった。
破壊的変更として、plot(..., defer: true)はdefer(plot, ...)に置き換えられ、compose()内のパネルはwidth/heightパラメータを受け入れなくなった。guide-none()関数は削除され、guides(none)に統一された。