GoogleのGenie世界モデル、Street Viewで実際の街路をシミュレーション可能に
原題: Google’s Genie world model can now simulate real streets with Street View
なぜ重要か
実世界データを活用した高精度シミュレーション技術により、自動運転車やロボットのトレーニング効率が大幅に向上し、AI開発の新たな可能性が広がる。
GoogleのDeepMindが5月19日、同社の世界モデル「Project Genie」にStreet Viewを統合したと発表した。20年間で280億枚以上の画像を収集したStreet Viewデータを活用し、実在する街路の対話的なシミュレーション環境を生成できる。米国のGoogle AI Ultraユーザーから順次利用可能になる。
GoogleのDeepMindは、同社の汎用世界モデル「Project Genie」にStreet Viewを統合する新機能をGoogle I/O開発者会議で発表した。この統合により、ユーザーは実在する街路をより没入感のある対話的な方法でシミュレーションでき、天候を調整したり「デイ・アフター・トゥモロー」のようなシナリオを体験することが可能になる。Googleは20年間にわたってカメラ搭載車両や「トラッカーバックパック」を装着した個人により、110カ国7大陸で280億枚以上の画像を収集してきた。DeepMindの研究員ジャック・パーカー・ホルダー氏は、ロンドンに配備される新しいロボットが稀に現れる太陽光に対応するためのトレーニング事例を挙げ、「雪の降るニューヨークの街区の様子を確認したい」といった人間の用途も説明した。Genie 3は昨年8月に研究プレビューとして公開され、今年1月から米国のGoogle AI Ultraサブスクライバーがテキストプロンプトや画像から対話的なゲーム世界を作成できるようになった。既にWaymoの自動運転車シミュレーターで竜巻や象との遭遇といった極めて稀な事象のトレーニングに活用されている。新機能は本日から米国の一部Ultraユーザーに展開開始され、今後数週間で世界のUltraユーザーにもアクセスが拡大される。