Googleがハッキンググループのコードネーム命名体系を刷新
原題: Google’s top hacker hunter explains why hacking groups get codenames
なぜ重要か
5,000超の脅威グループを一元管理する命名体系の標準化は、官民横断のサイバー防衛の効率化と脅威情報共有の高度化につながる。
GoogleはTheat Intelligence Groupのハッキンググループ命名体系を2026年7月に刷新した。従来のMandiant由来の「APT番号」方式を廃止し、国名の頭文字を含む単語(中国はCastle、イランはIon、北朝鮮はNeptune、ロシアはRelic)を第2単語とする新方式を導入。同グループは現在5,000以上の活動クラスターを追跡している。
Googleは2026年7月、自社のThreat Intelligence Groupにおけるハッキンググループの命名体系を刷新した。これまではMandiant(かつて独立したセキュリティ企業で現在はGoogleの一部)が導入した「APT1」「APT41」のような番号方式を採用していたが、今後は記憶しやすいランダムな名前を第1単語、国の頭文字を示す単語を第2単語とする新方式に移行する。具体的には、中国がCastle、イランがIon、北朝鮮がNeptune、ロシアがRelicとなる。
GoogleのThreat Intelligence GroupのCTO(最高技術責任者)であるShane Huntley氏は、今回の刷新について「社内外のセキュリティリサーチャーにとっての明確性を高めるために必要だった」と説明した。2010年代初頭にサイバー攻撃のレポート公開と命名が始まった当初、Huntley氏は「これほど多くの脅威グループを追跡することになるとは予想していなかった」と述べた。
Google Threat Intelligence Groupのチーフアナリスト、John Hultquist氏によれば、同グループは現在、複数の国にまたがる5,000以上の「活動クラスター」を追跡している。Huntley氏はまた、独自のサイバー能力を持たない先進国はほとんど存在しないと指摘した。
ハッキンググループに名前を付ける目的は学術的なものにとどまらない。「誰が誰を攻撃しているか、どのように攻撃しているかを基礎的に把握すること」が目標であり、組織が脅威を迅速に認識し、対策を講じ、インシデントへの対応を速めるために不可欠だとHuntley氏は説明した。「ハッカーの行動パターン、目的、過去の活動を把握することは、インシデント対応や防御策の策定において極めて重要になる」とも述べた。例えば、北朝鮮政府系ハッカー集団「Lazarus Group」の行動傾向や目標を知ることが、防御側の対応の出発点となる。