BenchmarkやDiffusion ONEら大型VC調達が続く
原題: From 8VC to Benchmark, here’s what’s hiding in October SEC filings
なぜ重要か
大手VCが相次いで大型ファンドを申請しており、AI投資を軸にLP資金がトップティアに集中する構造が鮮明になっている。
2026年10月のSEC申請書によると、Benchmark、8VC、Diffusion ONEなど複数のVCファンドが新規または追加の資金調達を進めていることが明らかになった。中でも元Benchmark出身のVictor LazarteとKris FredricksonによるAIファンド「Diffusion ONE」は当初目標の8億ドルを大幅に超え、12億5,200万ドルを調達。Trust VenturesやInterlagos Capitalも各4億ドルの新ファンドを申請している。
10月のSEC申請書の精査により、ベンチャーキャピタル業界での大規模な資金調達の動きが複数確認された。
最も注目を集めるのはDiffusion ONEだ。元BenchmarkのVictor LazarteとKris Fredricksonが共同で立ち上げたAI特化のデビューファンドで、当初目標8億ドルに対して最終的に12億5,200万ドルを調達した。同ファンドはすでに積極的な投資活動を展開しており、HarveyのシリーズH(5億5,000万ドル)をLightspeed Venturesと共同リードしたほか、7月に発表されたEtchedのシリーズC(3億ドル)にも参加している。
Benchmark本体も動きを見せた。「Benchmark Partners Founders' Fund T1」「同Fund 2」「同Fund 2-A」「同Fund T1-A」と名付けられた4つのパートナー専用ファンドを申請しており、調達目標額はそれぞれ2億2,000万ドル、1億3,200万ドル、450万ドル、750万ドルとなっている。いずれの申請書にも、自身のファームを離れてBenchmarkに合流したJack Altmanの名前が記載されている点が注目される。
Joe Lonsdalが率いる8VCは、7月に15億ドルのFund VIIを発表したばかりだが、今回さらに複数の新ファンドを申請した。「8VC DSS III」(4億ドル)、「8VC COSC」(3,035万ドル)、「8VC BRSC」(2,035万ドル)のほか、「8VC AI Fund XI」では8VC自身からの出資を含めてすでに1,350万ドルを調達済みだという。
ほかにも、AnthropicやAirbnb、Squareを支援するNotable Capitalが第5号ファンドの申請を行い、Neil Mehta率いるGreenoaksもAnthropicのシリーズH(評価額650億ドル)の共同リードを受けて「Greenoaks 7」の調達を申請している。AnthropicがIPOに向けた動きを加速させているタイミングと重なり、両社はすでに好リターンを投資家に訴求できる立場にある。規制産業特化のTrust Venturesは4億ドルのFund Vを申請。セカンダリー市場では、Industry Venturesが少なくとも17億ドルを調達し、そのファンド規模がセカンダリー市場の重要性を示している。