Ford電気自動車・技術責任者が退職
原題: Ford EV and tech chief leaving automaker
なぜ重要か
大手自動車メーカーの電動化戦略を担う主要人材の離脱は、業界の技術開発競争に影響を与える可能性がある
Fordの電気自動車・技術戦略を担当していたDoug Field氏が退職することが発表された。Field氏は2021年にAppleやTeslaでの経験を活かしてFordに入社し、5年間にわたって同社のEVと技術戦略を主導してきた。今回の退職は会社の組織再編の一環として実施される。
Doug Field氏は2021年にFordに入社し、AppleのSpecial Projectsチームを率いた経験やTeslaでエンジニアリング担当上級副社長を務めた豊富な経歴を持つ。Field氏は1987年から1993年まで開発エンジニアとしてFordでキャリアをスタートした経緯もある。Jim Farley CEOの直属として、組み込みソフトウェアとハードウェア事業を統括し、車両制御、企業向け接続、機能統合、ドライバー支援技術、デジタルエンジニアリングツールなどを担当していた。実質的にFordとLincoln車両で使用される全技術スタックの設計、開発、実装を責任者として推進してきた。Field氏はFordが電気自動車・デジタルサービス部門、従来の内燃エンジン事業、商用車部門の3つに事業を分割した際の主要リーダーの1人で、低コスト電気自動車を開発する秘密の社内チーム「skunkworks program」も主導した。今回の組織再編により、Fordは「製品創造・工業化」チームを新設し、COOのKumar Galhotra氏が率いる。Field氏が統括していた電気自動車・デザインチームは新組織に統合される。新組織は2029年までに商用事業で調整利益率8%達成という目標を掲げている。