GPT5.6で25ドルのWordPress RCE発見

原題: Exploit brokers pay $500k for WordPress RCEs. I found one with GPT5.6 and $25

なぜ重要か

AIを使い25ドルで50万ドル相当のゼロデイが発見されたことは、セキュリティ業界における脆弱性発見コストの劇的な低下を示す重大な転換点となる。

セキュリティ研究者のAdam Kues氏は2026年7月20日、OpenAIのGPT5.6 Sol Ultraと約25ドルのAPI費用を使い、WordPressに認証前からRCE(リモートコード実行)へつながるゼロデイ脆弱性を発見したと発表した。エクスプロイトブローカーが同種の脆弱性に最大50万ドルを支払う市場において、極めて低コストでの発見事例となった。

Searchlight CyberのセキュリティリサーチャーであるAdam Kues氏は、OpenAIがリリースしたGPT5.6 Sol Ultraを用いて、WordPressにおける認証前RCEのゼロデイ脆弱性を発見した。エクスプロイトブローカー市場では同種の脆弱性が最大50万ドルで取引されるとされるが、今回の発見にかかったコストはAPI利用料わずか約25ドルだった。

Kues氏は、OpenAIがGPT5.6 Sol Ultraを用いて数学の未解決問題「Cycle Double Cover予想」を証明した際に公開されたプロンプト手法に注目した。同氏はこのプロンプトをセキュリティリサーチ向けに改変し、WordPressのソースコードを対象に4つのAIエージェントを最低6時間稼働させるよう設定した。その結果、典型的な本番環境において未認証状態からRCEへ到達できる脆弱性チェーンの発見に成功した。

今回の発見を受け、Searchlight Cyberは防御側に対してWordPressインスタンスをアップグレードする時間を確保するため、週末をまたいで公開を意図的に遅らせた。しかしその間に、CaLifおよびHacktronの研究者が独立して同一の攻撃チェーンを再現し、GitHubにPoC(概念実証コード)が公開される前に情報が出回る事態となった。

Searchlight Cyberは脆弱性の確認ツールとして「wp2shell」(https://wp2shell.com/)を公開しており、WordPress管理者が自身のインスタンスの脆弱性有無を確認できるようにしている。なお本稿執筆時点で、脆弱性の詳細なプロンプト全文も同社サイトに掲載されている。

出典

slcyber.io — 元記事を読む →