Excelがセル内複数値に対応
原題: Excel now supports multiple values in a single cell
なぜ重要か
Excelのセル構造が30年来の単一値前提を脱し、データモデルの柔軟性が大きく拡張される節目となる。
MicrosoftはExcelにおいて、1つのセルに複数の値を格納できる新機能「Lists and Arrays」を導入した。Microsoft 365 Insider向けに公開されたこの機能により、従来は複数セルに分散させる必要があったデータを単一セル内にまとめて保持・操作できるようになる。詳細はMicrosoft Tech Communityの公式ブログで案内されている。
Microsoftは、ExcelにおいてリストおよびArrayをセル単体に格納できる新機能を発表した。これまでExcelでは、1つのセルに入力できるのは単一の値のみが基本であり、複数の値を扱うにはスピル機能で隣接セルに展開するか、複数セルを使う手法が一般的だった。
今回の「Lists and Arrays in Excel」は、その制約を根本から変える試みだ。単一セルの中にリスト構造やArray(配列)を直接保持できるため、複雑なデータ構造をシートのレイアウトを崩さずに管理できる。たとえば、1行のレコードに紐づく複数のタグや選択肢を、そのままセル内に収めることが可能になる。
現時点ではMicrosoft 365 Insiderプログラムの参加者を対象に展開されており、一般提供のタイムラインは明示されていない。Insider向けに先行公開してフィードバックを集める、Microsoftの通常のロールアウト手順に沿った形だ。
ExcelはLAMBDA関数やスピル配列、PYTHONサポートなど、近年プログラミング的な機能を積極的に取り込んでいる。セル内複数値の対応はその延長線上にあり、データエンジニアやアナリストがExcelをデータパイプラインの一部として活用する場面でも有効になりそうだ。関係者コメントや具体的なAPIの詳細は公式ブログに記載されている。