EUの年齢確認アプリがAndroid/iOSに依存
原題: European "age verification" "app" forcing everyone to use Android or iOS
なぜ重要か
EUのデジタル主権政策において、基幹インフラを米国企業技術に依存することへの課題が具体的な形で浮き彫りになった事例として注目される。
EU電子IDウォレットの年齢確認アプリの技術仕様に、GoogleのPlay Integrity APIとAppleのApp Attestationへの依存が盛り込まれていることが判明した。2025年7月16日にGitHub上で開始された議論では、3,000件以上の賛否が寄せられ、欧州のアメリカ企業依存に対する懸念が広がっている。
EU電子IDウォレットプロジェクト(eu-digital-identity-wallet)の年齢確認に関する技術仕様書(av-doc-technical-specification)のREADMEに、「GoogleのPlay Integrity APIおよびAppleのApp Attestationに基づくアプリ・デバイス検証」という要件が明記されていることが明らかになった。
2025年7月16日、ユーザー「TheLastProject」がGitHub上のDiscussion #19でこの要件に強く異議を唱えた。同ユーザーは、EU市民の年齢確認においてアメリカの大手テクノロジー企業への依存を義務付けることは、EUのアメリカ依存をさらに深め、米国がインターネットを支配する力を強化するとして、計画の撤回を求めている。また、現在の政治的情勢を考慮すれば、この依存関係がいかに危険かは説明不要と述べた。
この指摘はコミュニティから大きな反響を呼び、投稿から数日以内に👍が3,293件、❤️が235件、🚀が141件寄せられた一方、👎はわずか7件にとどまった。コメント数は282件、返信は325件に上り、オープンソースコミュニティや欧州デジタル主権を重視する関係者の間で大きな議論を引き起こしている。
Play Integrity APIおよびApp Attestationは、それぞれGoogleとAppleが提供するデバイス・アプリの完全性検証技術であり、これを義務付けることは、事実上すべての利用者にAndroidまたはiOSデバイスを使用することを強いると批判されている。LinuxベースのモバイルOSなどのオルタナティブ環境では動作しない可能性もある。