CVE追跡ツール「CVE Tracker」公開
原題: CVE Tracker
なぜ重要か
CVE件数の推移を長期スパンで可視化することで、脆弱性開示ペースの加速や特定分野への集中を定量的に把握しやすくなる点に意義がある。
セキュリティ研究者の0xospreyが、CVEの登録・予約状況をリアルタイムで可視化するWebツール「CVE Tracker」を公開した。日次・週次・月次・年次などの期間別表示、累積グラフ、NSAのゼロデイ動向、AIモデル別の分類など複数のビューを提供。データソースはCVEProjectの公式リポジトリ「cvelistV5」を使用している。
「CVE Tracker」は、公開されているCVE(共通脆弱性識別子)データを独自に整理・可視化するダッシュボードツールだ。データは GitHub 上の CVEProject/cvelistV5 リポジトリから直接取得しており、情報の透明性を確保している。
表示モードは多岐にわたる。期間は30日・1年・5年・10年・全期間から選択でき、グラフは「件数(Count)」と「累積(Cumulative)」を切り替えられる。対数スケール(Log Scale)表示にも対応しており、急増期のデータを見やすくする工夫がある。
ユニークな機能として「NSA 0-Days」ビューと「Shigure」ビューが用意されている。前者はNSAが関与するゼロデイ脆弱性の動向を追うもの、後者の詳細は公開情報からは確認できないが、独自の分類軸とみられる。さらに「Models」タブでは、AIモデルに関連するCVEを別途追跡できる点が目を引く。
データのエクスポートはCSVダウンロードとPNG画像のコピーの両方に対応。「Projection」機能では過去12か月の中央値ペースをもとに当月の最終的なCVE登録数を予測する仕組みを持つ。
直近90日間の日次データがデフォルト表示となっており、セキュリティ担当者が脆弱性公開のトレンドをすばやく把握するための実用的なツールとして設計されている。開発者の詳細な経歴や組織との関係は現時点では不明だが、ツール自体はブラウザ上で無料で利用できる。