ChatGPT HealthがEpicと連携し患者データ取り込みを可能に

原題: ChatGPT Health adds Epic integration for clinicians to import patient data

なぜ重要か

3億2,500万人分のEHRデータとAIが連携することで、医療現場のデジタル化が大きく加速し、医療AI市場の競争環境に影響を与える。

OpenAIは2026年9月1日、ChatGPT Healthと電子カルテ(EHR)大手EpicのシステムをI統合すると発表した。Epicは3億2,500万人以上の患者データを保有しており、臨床医はAIを通じて診察記録・検査結果・投薬情報などを参照・要約できるようになる。アクセスは読み取り専用で、AIによるデータ書き込みは行われない。

OpenAIは、ChatGPT HealthをEpicのEHRシステムと統合し、臨床医が患者データをAIに取り込んで活用できる機能を追加した。Epicは3億2,500万人超の患者情報を管理しており、今回の連携によって医師らは診察メモ・検査結果・処方薬・専門医の記録などへアクセスし、AIで要約・整理できるようになる。一部の導入環境では、患者カルテを離れることなくChatGPTで事前診察レビューや臨床タイムラインの作成が可能となる。データアクセスは読み取り専用に限定されており、AIがカルテに書き込むことはないとOpenAIは説明している。

あわせて、ClinicalTrials.gov・CMS Coverage・RxNorm・DailyMed・PubMedなど公的医療データソースを検索できる「Healthcare Public Data」プラグインを新たに追加。治験適格基準・医薬品識別子・保険適用ポリシーなどの情報をまとめる用途に対応する。さらに、Business Associate Agreement(BAA)を締結した組織に対し、ChatGPT Work・Codex・アプリ・コネクターを医療コンプライアンスに準拠したワークフローで利用できるようにした。

OpenAIは先月、ChatGPT Healthを米国の一般消費者全員に公開し、毎週3億件の健康関連クエリが寄せられていると公表していた。同社は27の臨床ユースケースで4,300件超の医師からの回答を収集し、回答の99.1%が安全だったと報告している。一方で、フロリダ州の牧師がChatGPTの推奨で生命の危機に瀕したとして提訴したほか、2026年5月には用量に関する誤ったアドバイスを原因とする訴訟も提起されており、OpenAIはAIが診断・治療に適さないという立場を維持している。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →