Canva、1,200人超を削減——成長鈍化が直撃

原題: Canva lays off over 1,200 people amid slowing growth

なぜ重要か

かつて400億ドル超の評価を誇ったCanvaの大規模削減は、AI競争が非AIネイティブのSaaS企業の収益構造を直撃している現実を示す。

デザインツール大手のCanvaは2026年11月4日、全従業員の22%にあたる1,271人のレイオフを発表した。共同創業者兼CEOのMelanie Perkinsが社内向け書簡を公開し、10年で初めて成長が鈍化したと認めた。収益成長率の予測はAIコスト増大を受けて30%から20%に引き下げられており、既存投資家は同社の企業価値を約350億ドルに下方修正している。

Canvaは設立13年目にして最大規模の人員削減に踏み切った。対象は全スタッフの22%、実数で1,271人に上る。CEO Melanie Perkinsは社員への書簡で「最初の章での成功が次の章を保証するわけではない」と述べ、成長鈍化への対応が不可避だったと説明した。

組織面では、製品・成長・プラットフォームの3チームを統合し、コミュニケーションの無駄を省く方針だ。いわゆる「サブ特化」を縮小し、各社員により広い責任を担わせる体制に移行する。勤務形態もリモート中心からハイブリッドへ転換し、週数日のオフィス出勤を義務化する。

コスト削減の一環として、Canvaは自社製AIモデルの開発を進め、サードパーティモデルへの依存を減らそうとしてきた。それでもAI関連コストは膨らみ続け、今年初めに収益成長率の見通しを30%から20%へ引き下げた。これを受け、早期投資家は企業評価額を約350億ドルに切り下げており、ピーク時の評価額からの下落が鮮明になっている。

外部環境も厳しい。ChatGPTやGeminiといった汎用チャットボットが画像生成機能を強化し、ポスターやプレゼンテーション資料を簡単に作成できるようになった。AIスタートアップの台頭も加わり、Canvaが長年築いてきた「ノーコードデザイン」の差別化優位が侵食されている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →