Bluesky、決済機能を数カ月以内に導入へ
原題: Bluesky wants to make it easier to buy, sell, and fundraise on the network
なぜ重要か
広告依存を脱した分散型SNSの収益モデルが成立するか、業界全体の注目が集まる試みである。
Blueskyは2026年10月15日、TechCrunch Disruptにて数カ月以内に決済機能を導入すると発表した。CEO Toni SchneiderとCOO Rose Wangが登壇し、広告に頼らない収益化戦略として、ネットワーク上ですでに行われている売買・資金調達活動を公式にサポートする仕組みを構築すると説明した。
Blueskyは、分散型ソーシャルネットワーク上での商取引・資金調達を手軽にする決済機能を、数カ月以内に実装する計画を明らかにした。TechCrunch DisruptにてCEO Toni SchneiderとCOO Rose Wangが詳細を説明した。
Schneiderによれば、Blueskyではすでにユーザーが商品を販売したり、クラウドファンディングを成功させたりする動きが自然発生的に起きている。「ネットワーク上で好きなコンテンツや活動を見つけたら、金銭的に支援できるようにしたい。Blueskyだけでなく、他のアプリでもネットワーク全体で機能する形で実現する」と述べた。
Schneiderは2026年3月、長年CEOを務めたJay Graberの退任を受けてトップに就任した。Automattic(WordPress運営会社)の元CEOであり、就任当初はユーザーから「プラットフォームの終わりの始まり」と揶揄されるなど懸念の声もあった。しかし彼は、ユーザーがいつでも別プラットフォームへ移れるBlueskyの分散型構造そのものが、経営陣への抑止力になると主張する。
Wangは広告モデルへの依存を明確に否定した。「広告こそが避けられない収益化手段だという物語があるが、それがネットワークを壊すことになる」と指摘。Schneiderが築いたAutomattic(評価額100億ドル規模)のビジネスモデルを引き合いに出し、広告なしでも持続可能な収益構造が作れると主張した。
またWangは、Blueskyがパブリック・ベネフィット・コーポレーション(PBC)として設立されていることを強調。「インフラ上、ユーザーをロックインできない構造になっている。だからこそ、価値を生み出しているのはユーザー自身であり、その収益もユーザーに還元されるべきだ」と語った。現状の大手SNSを「封建社会」になぞらえ、一部の「地主」がすべてを牛耳る構図を批判した。
Blueskyはユーザーが自身のデジタルアイデンティティを所有し、ネットワーク上の価値と収益が直接クリエイターに流れるオープンなインターネットの実現を目指している。