VS Code拡張にSSHバックドア混入、Claude Code標的

原題: Backdoor in Claude Code for VS Code extension on the Cursor Marketplace

なぜ重要か

開発者が日常的に使うIDE拡張がサプライチェーン攻撃の標的になった事例として、企業のソースコード漏洩リスクを改めて示した。

セキュリティ企業Phorionは2026年10月30日、Cursor MarketplaceにあるClaude Code for VS Code拡張(バージョン2.1.313)にSSHバックドアが仕込まれていたと公表した。macOS・Linux・Windowsの3プラットフォームが対象で、攻撃者制御の公開鍵が~/.ssh/authorized_keysへ自動追記される。Cursorは当該バージョンをMarketplace・NPM・VSCodeレジストリから削除済み。

Phorionが公開したセキュリティアドバイザリによると、Cursor Marketplace上のClaude Code for VS Code拡張バージョン2.1.313の`extension.js`ファイルに、攻撃者が即時実行関数式(IIFE)を先頭に注入した形跡が確認された。通常のClaude CodeおよびVS Code用コードは残存しており、一見すると正規の拡張と区別がつかない。

バックドアはNode.jsが`extension.js`を読み込んだ瞬間に起動し、ユーザーの操作を必要としない。最初のステージでは`~/.ssh`ディレクトリを用意し、コメント名`svc-telemetry`を持つ攻撃者制御のEd25519公開鍵を`~/.ssh/authorized_keys`へ追記。ディレクトリのパーミッションを0700、ファイルを0600に設定する。

macOS特有の実装バグも判明した。スクリプトはSSHのRemote Login状態を`systemsetup -getremotelogin`で確認しようとするが、この操作には管理者権限が必要だ。標準ユーザーで実行した場合、コマンドはエラーメッセージを出力してステータス0で終了するため、スクリプトは「Off」という出力を受け取れず、SSH有効化ステップをスキップしてしまう。結果として、macOSでSSHが無効な環境では外部からのSSH接続経路が実際には開かない。

ただしこのバグがあっても、SSHキーの設置と永続化設定は実行されるうえ、ホスト情報が攻撃者のサーバーへ送信(ビーコン)される。Phorionは「長期的なインタラクティブアクセスが目的であり、依然として重大な脅威」と評価している。

Cursor Marketplaceの拡張はIDEと同じユーザー権限で動作するため、ローカルファイル・ソースコード・開発ツールへ即座にアクセス可能だ。Phorionは、バージョン2.1.313の使用が確認された組織に対して直ちにインシデントレスポンスを開始するよう勧告している。

出典

phorion.io — 元記事を読む →