Automattic、CEOが新取締役会を発足
原題: Automattic has a new board after failed attempt to put CEO on leave
なぜ重要か
議決権84%を持つ創業者が取締役会を独自に刷新できる構造は、スタートアップガバナンスの脆弱性を改めて示す事例として業界に波紋を広げている。
WordPress.comなどを傘下に持つAutomatticのCEO Matt Mullenweは、旧取締役会による休職処分と解任の試みを退けてから数週間後、2025年9月25日に新たな取締役会を社員に発表した。新取締役会にはSF作家のHugh HoweyやSNSアプリIRLの共同創業者2名が含まれており、Mullenweg自身が議決権の84%を保有していることが再び注目を集めている。
Automatticは、親会社CEOであるMatt Mullenweが旧取締役会による解任の動きを封じた後、新たな取締役会のメンバーをSlackの社内アナウンスチャンネルで従業員に通知した。
今月初め、旧取締役会はMullenweを有給休職扱いにして事実上の解任を図ったが、CEOは33時間後に経営権を取り戻し、関与した取締役を解任または辞任受理という形で排除した。Mullenweは自身のXに「クーデター未遂」と投稿している。
今回発表された新取締役会のメンバーは以下の通り。人気SFシリーズ「Silo」の著者Hugh Howey(MullenweとはSpainのカミーノ・デ・サンティアゴをともに歩いた友人関係)、「Breakup Bootcamp」著者のAmy Chan、IRLの共同創業者Henry KhatachryanとKrutal Desai。
IRLはユーザーのほぼ全員がボットだったことが調査で判明し、閉鎖に至ったアプリだ。共同創業者らはその後、SoftBankから証券詐欺で訴えられ、逆に投資家側を提訴するという騒動を経ている。
新たなアドバイザーとしては、Curio Studio共同創業者のJaime Waydo、June共同創業者のMatt Van Horn、KISSmetrics共同創業者のHiten Shahが加わった。
Mullenweは社員向けアナウンスで「Delaware法上、私がCEO・社長・財務責任者・秘書を兼務している」と明言。解任未遂が「多くの素晴らしい支持者をもたらした」とも述べた。Automatticは取材に対し「近日中にコメントを出せる見込み」と回答するにとどまった。