Anthropicの輸出規制に対抗、アジアのAIスタートアップが独自モデルを展開

原題: Asian AI startups launch Mythos-like models as Anthropic’s export ban drags on

なぜ重要か

米中間の技術規制が深刻化する中、アジアがAI技術の独立性確保を急速に進める重要な転換点。地域別のAIエコシステム分立が加速し、テック産業の地政学的再編が進展している。

中国のセキュリティ企業360が「Tulongfeng」を、日本のSakana AIが「Fugu」をそれぞれ発表。いずれもAnthropicの「Mythos」や「Fable 5」に匹敵する性能を備えているという。米政府によるMythosの輸出禁止措置が2週間前に発令される中、アジアの企業が規制回避を狙い独自開発モデルの投入を加速させている。

2026年6月27日、アジアのAI企業が相次いでAnthropicの高性能モデルに対抗する独自開発モデルを発表した。

中国のサイバーセキュリティ企業360は、Mythos並みの性能を持つAIツール「Tulongfeng」を発表。同時期に、東京を拠点とするSakana AIは「Fugu」(日本語で河豚の意)という最先端モデルを展開した。Sakana AIのウェブサイトは「輸出規制のリスクなしで最先端機能を提供する」と強調している。

これらの発表は、米政府がAnthropicのMythosとその限定版「Fable 5」の海外供給を禁止する措置を2週間前に実施した直後に行われた。Sakana AIの広報担当者はTechCrunchに対し、新モデルリリースのタイミングは「全く偶然」と述べながらも、「昨年から開発を進めており、研究成果は春のICLRで発表した」とコメント。同社は日本の企業や政府機関の輸出規制への懸念軽減を主な目標としている。

Sakana AIは2023年にGoogleの元研究者らが創業。小規模データセットでも効果的に動作し、日本語と日本文化に最適化された手頃な価格の生成AIモデルを開発している。

ただし同社は、これが米国製AIからの永続的なシフトではないと強調。「米国モデルはアジアにとって重要」とし、アイティーイッシュの見方を示しており、Sakana AIの共同創業者Ren Itoは先週のエビアンでのG7サミットで同様の立場を表明。米政府に対し「最優先事項は同盟国へのアクセス確保」と促している。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →