AnthropicがClaudeの電子透かし詳細を公開

原題: Anthropic shares more details about how Claude’s new watermarks will work

なぜ重要か

EU AI法の透明性規範対応はAI業界全体の課題であり、SynthID-Textの実用導入事例として他社の技術選択にも影響を与えうる。

Anthropicは2026年8月15日、AIチャットボット「Claude」が生成するテキストに埋め込む電子透かしの仕組みについて詳細なブログ記事を公開した。EU AI法の透明性規範への準拠を目的とし、Google DeepMindが2024年に発表した「SynthID-Text」方式を採用。透かし検出APIの公開も予定している。

Anthropicは2026年8月15日(金)、Claudeが生成するテキストへの電子透かし導入に関する詳細な説明記事を公式ブログに投稿した。同社は今週初めにEU AI法の透明性規範(Transparency Code)に準拠するため電子透かしを導入すると発表しており、今回の記事はその仕組みについて寄せられた疑問に答える内容となっている。

透かしの仕組みについて同社は、「曇り(overcast)」と「灰色(grey)」のように意味が等価な単語の選択といった「影響の少ない選択肢」の場面でClaude自身が応答内にパターンを作り込む方式を採用すると説明した。このパターンは「読者には検知できないが、鍵を持つ者なら検出できる」ものであり、「透かし入りの応答と透かしなしの応答は読者には区別がつかない」という。出力品質への影響はないとしている。

技術面では、Google DeepMindが2024年に発表した「SynthID-Text」方式を使用する。また、透かしを検出するためのAPIを公開する計画も明らかにした。同社は「Pangram」などが提供するAI検出手法(文章の「癖」を探すもの)とは本質的に異なる仕組みだと強調した。

編集による透かしの除去については、「軽微な編集では完全には消えない」が、「すべての単語を置き換えるほど完全に書き直せば消える」と説明。ただし後者の場合、そのテキストをAI生成と呼べるかは疑問だとも述べた。Claudeが校正や編集のみを担当した場合は、テキストの長さや編集の程度によって透かしの有無が変わるとしている。

コードについては、動作するコードを生成するために語句の自由な選択余地が少ないため、透かしの付与量は一般テキストより少なくなるが、コード内のコメント部分には適用できるとした。実際のコードへの影響は「事実上無視できる程度」とした。

ユーザーの間では導入に賛否が分かれており、Redditでは一部から反発の声も上がっている。Business InsiderはXで「数十人」のユーザーがClaudeのサブスクリプションをキャンセルしたと報じている。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →