Andurilが評価額1000億ドルで資金調達交渉中
原題: Anduril reportedly in talks to raise funding at $100B valuation, more than 3x last year’s mark
なぜ重要か
防衛テックへのベンチャー投資が半期で120億ドル超に急拡大しており、AI・自律兵器分野での民間資本の役割が急速に高まっていることを示す事例として注目される。
防衛テック企業Andurilが評価額約1000億ドルでの新規資金調達交渉を進めていると、Reutersが匿名情報源を引用して2026年7月24日に報じた。同社は同年5月に評価額610億ドルで50億ドルを調達済みで、今回は2段階方式での実施が検討されており、両フェーズとも年内にクローズされる見込みという。
Reutersの報道によると、防衛テック企業Andurilは評価額約1000億ドルでの新規資金調達に向けた交渉を進めている。これは2026年5月に完了した610億ドル評価での調達から約400億ドルの上昇となり、2025年6月のシリーズGラウンドで付いた評価額305億ドルと比べると3倍以上の水準となる。今回の調達は2段階構造で進められる可能性があり、第2フェーズではより高い評価額で投資家を受け入れる形が検討されている。両フェーズとも2026年内にクローズされる見通しだという。
Andurilは2025年の売上高が前年比2倍超の22億ドルに達したと5月に発表している。同社は米国防総省・空軍・陸軍、オランダ国防省、NATO、英国防省、ポーランドなど複数の政府・軍事機関と契約を結んでいる。
今回の報道は、防衛テック業界全体が急激な拡大を見せる中で伝えられた。2026年上半期の同セクターへのベンチャー投資額は前年通年の約100億ドルを超える120億ドル以上に達し、前年比で倍増以上となっている。中東・東欧での紛争が続く中、ドローン・自律航行システム・AIを活用した戦闘技術への需要が高まっていることが背景にある。
他の防衛テックスタートアップも資金調達を加速させており、Shield AIが2026年3月に15億ドルを調達、Mach Industriesが評価額を4倍の18億ドルに引き上げ、欧州のHelsingが同月に評価額180億ドルで18億ドルを調達した。これらの企業に共通するのは、従来の高コスト装備に代わる「消耗型(attritable)」の低コストハードウェアへのシフトという方針だ。
Andurilの投資家にはThrive Capital、Andreessen Horowitz、Founders Fund、ICONIQ、Flux Capital、Greycroft、Altimeter、1789 Capital、および現米国副大統領JD Vanceが名を連ねる(PitchBook調べ)。Andurilはコメントの求めに対し即時回答しなかった。