UberのAIエージェント予約、実態はほぼゼロ

原題: Almost no one uses AI agents to book their Uber, company says

なぜ重要か

AIエージェントの「実使用」が上場大手の数字で可視化されたことで、過熱気味の期待値と現実の乖離が業界全体で問われ始めた。

Uberは2026年11月4日の第3四半期決算説明会で、AIエージェント経由の配車利用が10月のハロウィーン週(同社最繁忙週)にわずか4件だったと明らかにした。Uber Eatsでも同週の注文はAIエージェント経由が500件にとどまり、全体の3億2000万件の注文・配車と比較すると極めて微小な水準だった。

Uberが公表した数字は、AIエージェント熱狂に冷水を浴びせる内容だった。同社CFOのBalaji Krishnamurthyは、ハロウィーン週に全サービス合計で約3億2000万件のトリップと注文をこなした一方、AIエージェント経由の配車はたった4件、Uber Eatsの注文も500件にすぎなかったと投資家に説明した。

CEOのDara Khosrowshahiは「非常に初期段階で、牽引力はごく限定的だ」と率直に認めながらも、「今後の拡大を期待している」と付け加えた。同氏はまた、アプリでの配車予約にかかる平均時間はわずか50秒、よく頼む料理の再注文は90秒であることを挙げ、AIエージェントが必ずしも時間短縮にならない点を指摘した。

同様の傾向はDoorDashでも確認されている。同社は先週の決算説明会で、AIエージェント経由の注文は「数百件程度」にとどまり、大半のユーザーは引き続きアプリから注文していると報告した。

AIエージェントへの期待は業界全体で高まっている。OpenAI、Anthropic、Google、SpaceXAIのGrokなど大手がそれぞれ独自のエージェントを提供し、スタートアップのInstinctは設立わずか1年で評価額100億ドルの資金調達ラウンドを完了した。MetaのMuseは先月、米Apple App Storeで首位を獲得し、1000万ユーザーを突破したとMeta自身が報告している。

Khosrowshahiによれば、現在市場に存在する主要AIアシスタントは約8社で、今後10社以上に増えると見込んでいる。「あらゆるAIシステム企業が我々に話しかけてくる」と語り、AIエージェントをプラットフォームへの新たな入口と捉える姿勢は崩していない。

出典

techcrunch.com — 元記事を読む →