Claude拡張機能を装うマルウェアが約5000台に侵入

原題: A Supply Chain Attack Put Malicious Anthropic Claude Extensions on Thousands of Devices

なぜ重要か

AI開発ツールのサプライチェーンが攻撃対象になりつつあり、開発者向けプラットフォームのセキュリティ審査体制の強化が急務となっている。

AI開発プラットフォームのCursorは2026年10月30日、同社の拡張機能マーケットプレイスに悪意あるAnthropic Claude Code拡張機能が約11時間にわたって公開されていたと発表した。Windows・macOS・Linux向けに配布されたこの偽拡張機能は最大5,000ユーザーにダウンロードされた。バックドアを仕込んだマルウェアだったが、設計上の欠陥により大半のデバイスでは完全には動作しなかった。

AI開発プラットフォームCursorのマーケットプレイスに、Anthropic製を偽ったClaude Codeの悪性拡張機能が約11時間掲載された。この拡張機能にはバックドアが組み込まれており、攻撃者が被害端末へリモートアクセスし、ネットワーク内部へさらに侵入するための足がかりとして設計されていた。Cursorは調査期間中、拡張機能マーケットプレイス全体を一時停止したが、他の拡張機能への影響はなかったと説明している。

悪性拡張機能を最初に検出したのは、セキュリティ検出企業Phorionだ。顧客のMac端末で不審な動きを捉えたのがきっかけで、同社共同創業者兼CEOのCalum Hall氏は「マルウェアの設計ミスがなければ、攻撃者にとって非常に危険な足がかりになりえた」と語る。幸いにも、マルウェア自体のコード上の欠陥により、ほとんどの端末では完全な動作に至らなかった。Cursorは影響を受けた約5,000ユーザーに向けた修復手順を公開した。

AnthropicのテクニカルスタッフであるFelix Rieseberg氏はXへの投稿で、「悪意ある行為者がCursorのマーケットプレイスへのアクセスを利用して、改ざんされたClaude Codeの偽コピーを公開した。Anthropicのシステムや従業員端末の侵害ではなく、Anthropic公式チャンネルのバージョンは影響を受けていない」と明言した。同社セキュリティ担当のDavid Dworken氏も「Anthropicのシステムへの侵害は一切なく、ビルド・公開・ホスティングにも関与していない」と補足している。

ただし、悪性拡張機能がどのようにCursorのマーケットプレイスに混入したか、またCursor自体への侵害があったかどうかについては、Cursorは取材に応じておらず、依然として不明のままだ。

出典

wired.com — 元記事を読む →