英国、6.75億ドルの国家AI基金を設立
原題: The UK Launches Its $675 Million Sovereign AI Fund
なぜ重要か
英国が外国技術依存を脱却し、数千億ドル規模のAI市場で競争力確保を図る重要な戦略転換となる。
英国政府は4月16日、国内AI企業への投資を目的とした6.75億ドル規模のSovereign AIベンチャーファンドを開始した。外国技術への依存軽減を目指し、モデル開発から創薬まで幅広い分野の国内スタートアップに投資する。同基金はスーパーコンピュータへのアクセスやビザ取得支援も提供する。
英国政府は「Sovereign AI」と名付けたベンチャーファンドを立ち上げ、国内AI企業の育成に乗り出した。このファンドは約6.75億ドル(約1,000億円)を投資し、モデル開発、エージェント型AI、創薬分野の国内スタートアップを支援する。投資先企業は英国のスーパーコンピュータ群への無料アクセス、国際人材採用時のビザ免除、政府調達への参加機会、専門家からの助言を受けられる。ファンドの運営はベンチャーキャピタルBalterdon Capitalのパートナー、James Wise氏と、元Dogwood VenturesおよびY Combinator出身のJoséphine Kant氏が担当する。初回投資先として、異なるプロセッサクラス間の連携ソフトウェアを開発するCallosumへの出資を発表した。また、Prima Mente、Cosine、Cursive、Doubleword、Twig Bio、Odysseyの6社には、それぞれ最大100万GPU時間相当のコンピューティングリソースを英国のスーパーコンピュータネットワークで提供する。英国のテクノロジー担当大臣リズ・ケンドール氏は「Sovereign AIは政府がこれまでに実施したことのない独自のアプローチで、英国の企業と革新を阻んできた障壁を打ち破る」と述べた。このファンドは、2025年1月に発表された英国のAI戦略の一環で、「AIの受け手ではなく作り手になる」ことを目指している。