古代ギリシャ語AIモデル「Apollo」、パピルス解読を支援
Judul asli: A New Chatbot Wants to Unlock the Secrets in Tattered Ancient Greek Records
Mengapa Ini Penting
人文科学分野でAIが専門的な史料解読を加速する先例となり、学術研究の生産性向上に直結する事例として注目される。
オーストリア科学アカデミーがMistralと共同で古代ギリシャ語専用LLM「Apollo」を公開。約6億語の史料で学習し、損傷したパピルス文書の欠落部分を補完する。
オーストリア科学アカデミーは、フランスのAIラボMistralとテクノロジー企業Sail Replyと協力し、「世界初の古代ギリシャ語向け大規模言語モデル」Apollo を開発・公開した。モデルは写本、パピルス、碑文から収集した約6億語の古代ギリシャ語データで学習しており、学術機関向けにチャットボット形式で無償提供される。
古代ギリシャ語には単語間のスペースがないため、損傷した文書の復元には高度な専門知識が不可欠だった。Apolloはホメロスの叙事詩にはホメロス語法を、ドーリス方言の碑文にはドーリス方言を使うよう設計されており、欠落箇所に統計的に最もふさわしい語句を補完できる。
Sail ReplyのパートナーであるDimitris Vlitasは「1年前まではこんな知識の解放は考えられなかった」と語る。UCLのStephen Colvin教授は「これほど古代ギリシャ史に精通した人材は世界に極めて少ない」と指摘。オックスフォード大学のArmand D'Angour教授も「空白に入る可能性のある3つの単語を提示してくれるだけで、作業が格段に速くなる」と期待を示す。
ただし、Apolloがソポクレスの新作戯曲を発見するような劇的成果をもたらす可能性は低い。残存するパピルスの多くは個人的な手紙や婚姻契約など日常的な文書であり、Colvin教授は「一般の人が期待するような大発見はない」と明言する。それでも、古代の生活に関する新たな詳細の発見や既存の学術的仮説の裏付けには貢献できるとされる。